読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

独裁者と小さな孫

2014 グルジア=仏=英=独

 

モフセン・マフマルバフ監督の久々の作品。

「パンと植木鉢」しか見ていないが、イランの巨匠です。

 

とある国の大統領府で孫と戯れる大統領。

「この窓から見える明かりを電話一本ですべて消せる」

目を輝かせ、無邪気に遊ぶ孫だったが・・・

 

 

 

 

空港で引き返したのは孫のためというより

自分の築いた体制はおそらくまだ大丈夫だと油断したのだろう。

しかし結局最側近を除いて全てに裏切られてしまうというところに

武田家滅亡時のような人間心理を感じた。

 

そして逃亡劇に移り、巧みな手管で生き延びる大統領に対し、

世間知らずの少年はどこまでいっても純粋なまま。

仕方がないよねと思いつつも結構イライラする(笑)

 

いい加減少しは状況を理解してもよさそうなものだが、

まああくまで無知なままの方が演出的に良いとは思う。

 

逃亡時の様々なエピソードにより

独裁者を殺せばすべて解決ではない、という強いメッセージが伝わってくる。

現状のイラクリビアなども果たして独裁時と比べ改善されているのか・・・

 

結末を見せないのはぜひ考えて欲しいというメッセージだろう。

寓話風の演出でこれだけストレートな社会派映画を作る手腕はさすが。

 

 

 

オデッセイ

2015 米

 

近未来。

 

火星を探査していたチームは嵐に見舞われ、母船に撤退。

事故で死んだと思われたマーク(マット=デイモン)は一人火星に取り残され、

生き延びる道を探ることになる。

 

次の探査隊が来るのは4年後。

食料は1年分、1か月の使用を予定していた

簡易居住ユニットが壊れたら終わり。

 

一方地上では偶然彼の生存が確認され、

可能性が高いとは言えないものの、

救出のための手立てが取られようとしていた。

 

さあマークは生きて地球に戻れるのか・・・

 

 さて、少し前に話題となった本作ですが

2時間半近くあるものの飽きることなく見られました。

リアルさで話題となったらしい原作は未読なので

読んでいればもっと満喫できるのかも。

 

デイモンが結構明るくコミカルタッチでもあるのと、

地球での救出ミッションが結構挟まるので

ゼロ・グラビティ」よりは悲壮感薄れてるかな。

船長が美人。なるほどグラビティにも出ていた、あの娘。(の大人版)

 

個人的な感想としては、植物を育てたくなる作品。

 

スター・ウォーズ フォースの覚醒

2015 米

 

遅ればせながら鑑賞。

 

新キャラクターが出るらしくて主人公女だとか?

ってくらいしか知らずに見た。

 

公開、発売からだいぶ経っていますが

一応ネタバレもありますので注意して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?この影?

帝国残党っていうけど全然衰退していないんじゃないの

 

ルークどっか行っちゃったらしいし・・・

しかもそれが唯一の希望の灯みたいになってるし・・・

 

砂の惑星で未来なく生きる主人公。

心を開く相手もいないのでアナキン以下でしょうか。

 

オンボロ船なぜか壊されずに良かったね、

と思ったらまさかのハリソン・フォード登場

 

この緑の星は?1のアミダラ女王の星?

って思ったらレイアさんだった。

 

氷の惑星は4で逆に反乱軍の基地だった?

要するに似た星ばかりではある。

 

全体的にストーリーはエピソード4そっくり。

またデススター壊しに行くの?ちょっと飽きたな。

というところは正直あった。

 

また、結構がっつり出てきた旧キャラは魅力的だったので

出てくれば嬉しいのだけど、

新キャラの魅力はあまり感じられなかった。

 

フィンはストームトルーパーで過去は実質なく、逃げ腰。

レイは過去に引きずられて踏み出そうとしないが、その説明はなし。

今後また展開していくのだろうが・・・

 

最後なぜか凄い親友・相棒(まだ恋人ではないと思うのだが)

みたいになっていたのも少し違和感でした。

そこまでの交流があったのか。まあいいや。

 

それなりに楽しませてもらったけど既視感が強すぎた。

もう少し新しいものが見られると思った。

 

4-6の頑張りが元に戻っちゃったような世界で

話が暗いので今後どう展開するか少し注目。

 

 

バケモノの子

2015 日

 

細田守監督最新作。

TV放映を視聴。

 

おおかみこどもの母性に続き、父性がテーマと思われる。

 

うーん、脚本がもう少し練れたんじゃないかと思う。

 

主演二人の怒鳴り合いも少ししつこいわりに

あれで交流が深まったとはあまり思えず、

熊徹と九太の交流、バケモノ世界の掘り下げ、などもっと見たかった。

 

ところが一転人間世界に回帰し、

主題が広い視野を持つことの大切さに置かれる。

 

九太が突然勉強に目覚めているのもやや唐突な感じ。

何か見落としたかもしれないが、白鯨はどこから出てきたのかな。

 

役所広司の声は悪くないのだが、

どうも本人の顔がチラチラ浮かんでしまい、

乗り切れない部分があった。

 

惜しい作品、もっと美味しくできた作品、という印象。

おおかみこどもより青少年向けの色が強いかも。