ブラッド・ファーザー

2016 仏

 

メル・ギブソン主演作。

 

アウトローの生活を長年送り、

いまはトレーラーハウスで刺青を彫っているジョン。

 

そんな彼の下に、音信不通の娘から連絡が。

居心地の悪い母親の元を離れ気ままに過ごしていた彼女だが、

無鉄砲さから危険な状態に置かれてしまっていた。

 

マフィアからも警察からも追われる彼女を助けるため

奮闘する父親のアウトロー術?が見どころ。

 

グラン・トリノの名前を出している人もいたように、

登場するバイクとか、失われた栄光のノスタルジーという意味では

優れている映画なのだろうか。

個人的にはグラン・トリノはあまり共感できないので

その点本作も微妙だった。

 

ヒロインはわりとかわいいが、行動が無謀すぎてどうかと思う。

というか登場人物はみんなそんな感じですが。

 

アクションはまあまあだが正直あえて見るほどではない感じ。

TVでやってて暇だったらありかもしれません。。

コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝

2016  香港・中国

 

20世紀初頭、中国各地は戦乱に荒れ、

軍閥の暴虐により人々は苦しんでいた。

 

そんな時代に、逃亡中の子供たちと先生、

軍閥に狙われた村を守るための戦いを描いた作品。

 

全然知らない作品だったけど、

アクションの巨匠サモ・ハン監修作品なんですね。

 

ストーリーは定番だけどそれなりに説得力はあって、

アクションは十分見どころあり。

 

珍しくスクリーンで見たこともあり、かなり楽しめる作品でした。

思わぬ拾い物。セルジオ・レオーネも意識している感じ。

 

一応、残酷描写が多少あります。

 

リップヴァンウィンクルの花嫁

2016 日

 

岩井俊二監督の久々らしい長編作。

3時間と長くて悩んだものの、評判がいいので借りてみた。

 

主人公は内気で何事も上手くいっていない黒木華

生徒には馬鹿にされ、ネットで見つけた結婚相手とはすぐに破たん。

 

そこに手を差し伸べる怪しい男、自称何でも屋の綾野剛

彼女のたどり着く先は救いの地か、それとも・・・

 

 

正直前半はなかなか見ているのが辛い映画ですね。

ヒロインの主体性のなさ、頭の悪さ、周囲の悪意や冷たさ、

などの連続でイライラ。

 

ところが中盤以降ある人物と知り合うと「花とアリス」的な

岩井監督の柔らかい描写に溢れてほのぼのし、展開がガラッと変わる。

 

ついにヒロインにも温かい人生を送る機会が訪れたのか、と思いきや・・・

 

以下はぜひ見てタイトルの意味を確認して欲しいのですが、

中盤以降の2時間はスムーズにみられるので前半なんとか耐えてください。

 

黒木華はちいさいおうちも観てないし、不勉強なんだけど、演技力高いのかな。

もっと見ようかなと思いました。

coccoの素に近いような雰囲気、海街ダイアリーの夏帆とか、

異論あるかもだけど八日目の蝉の小池栄子みたいな感じは好き。

綾野剛もなかなか良かったです。

 

しかし最後はなんとなくいい感じで終わってますが、ホラーですよこれは。

綾野剛怖すぎ。

 

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インサイド・ヘッド

2015 米

 

地上波でやっていたので鑑賞。

 

少し興味はあった作品だが、

なかなかうまく人間の脳内を表していたように思う。

 

ストーリーはとってつけたようなものなので置いておくとして、

たまに思い出すガムのテーマソング、夢の制作現場、

成長に応じて壊れていく個性の島。

 

脳はこういう働きをしてるんだなぁ、

と結構興味深く、それなりに楽しく見ることができました。

 

子どもの感情にフォーカスしているつながりか、

なぜか重松清を思い出してしまった。

 

やはり大人と比べて、

行動の際に理屈の影響がかなり少ないように描かれていましたね。

 

その最たるものがエンドロールの猫(笑)