ブラッド・ファーザー
2016 仏
メル・ギブソン主演作。
アウトローの生活を長年送り、
いまはトレーラーハウスで刺青を彫っているジョン。
そんな彼の下に、音信不通の娘から連絡が。
居心地の悪い母親の元を離れ気ままに過ごしていた彼女だが、
無鉄砲さから危険な状態に置かれてしまっていた。
マフィアからも警察からも追われる彼女を助けるため
奮闘する父親のアウトロー術?が見どころ。
グラン・トリノの名前を出している人もいたように、
登場するバイクとか、失われた栄光のノスタルジーという意味では
優れている映画なのだろうか。
個人的にはグラン・トリノはあまり共感できないので
その点本作も微妙だった。
ヒロインはわりとかわいいが、行動が無謀すぎてどうかと思う。
というか登場人物はみんなそんな感じですが。
アクションはまあまあだが正直あえて見るほどではない感じ。
TVでやってて暇だったらありかもしれません。。
リップヴァンウィンクルの花嫁
2016 日
岩井俊二監督の久々らしい長編作。
3時間と長くて悩んだものの、評判がいいので借りてみた。
主人公は内気で何事も上手くいっていない黒木華。
生徒には馬鹿にされ、ネットで見つけた結婚相手とはすぐに破たん。
そこに手を差し伸べる怪しい男、自称何でも屋の綾野剛。
彼女のたどり着く先は救いの地か、それとも・・・
正直前半はなかなか見ているのが辛い映画ですね。
ヒロインの主体性のなさ、頭の悪さ、周囲の悪意や冷たさ、
などの連続でイライラ。
ところが中盤以降ある人物と知り合うと「花とアリス」的な
岩井監督の柔らかい描写に溢れてほのぼのし、展開がガラッと変わる。
ついにヒロインにも温かい人生を送る機会が訪れたのか、と思いきや・・・
以下はぜひ見てタイトルの意味を確認して欲しいのですが、
中盤以降の2時間はスムーズにみられるので前半なんとか耐えてください。
黒木華はちいさいおうちも観てないし、不勉強なんだけど、演技力高いのかな。
もっと見ようかなと思いました。
coccoの素に近いような雰囲気、海街ダイアリーの夏帆とか、
異論あるかもだけど八日目の蝉の小池栄子みたいな感じは好き。
綾野剛もなかなか良かったです。
しかし最後はなんとなくいい感じで終わってますが、ホラーですよこれは。
綾野剛怖すぎ。