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紅夢

サスペンス

1991年 中

初恋の来た道などのチャン=イーモウ監督


この監督の初期の作品は色の使い方が
とても鮮やかだと言われているのだが、

なるほどタイトルにもなっている紅の色が効果的に使われている。


あらすじとしては中国の旧弊を描いた作品で、

困窮した19歳の主人公が、大富豪の第4夫人として嫌々嫁いでくる。

巨大な屋敷にはいろいろなしきたりがあり、
その一つに、その夜を共にする女の屋敷には、紅い提灯に火がともされる、
というのがタイトルの直接的な理由。

広い敷地の中に、夫人それぞれ小さめのお屋敷を貰えるくらいの富豪なんです。


旦那は別に好きじゃないけど、
飽きられると暇だし、召使にも馬鹿にされる。
女としてのプライドもある。

で、これだけの閉鎖空間の中で

いろいろと女の陰湿・嫉妬・権謀術数がすごい。
多分昼ドラも真っ青といえる。


このあたり、女性の恐ろしさということで戦国策(史記)の話を思い出した。

この映画と内容的に重なる話ではないんだけど、

だいたいこんな感じ。

 

ある国に正室と側室がいた。側室が可愛がられている。

普通、こういう状況では正室は側室を憎むものだが、
ここでは一切そんなことはなく、とても可愛がってくれる。

 

側室は正室に気を許す。

 

そんなある日、正室は側室にこう言った。

「王はあなたをとても気に入っているわ。
ただ、あなたの鼻だけはお気に召さないようだから、
王の前では鼻を隠すようになさい」

側室素直に従う。


しばらくして王が正室に問う。

王「側室はどうもわしの前では鼻を隠す。いったいどういうことだ」

正室「申し上げにくいのですが・・・」

王「かまわん。話せ」

正室「どうも王の体臭が嫌いなようです」


側室、処刑

 

紅夢は残念なことにDVD化されておらずビデオしかありません。

女性の悲哀とドロドロ劇、映像の美しさどれも一級の作品です。

 

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