バベットの晩餐会
1987 デンマーク
19世紀、デンマークの寒村。
キリスト教ルター派の牧師であり、
ある宗派の創始者でもある厳格な父を支える、若く美しい姉妹。
彼女たちに心を寄せた男性もいたが、
二人は清廉で神に仕える生活を選ぶのだった。
やがて父は死に、善行を尽くす姉妹のもとに、
パリコミューンで家族を失い国外に逃れた女性がやってくる。
彼女の名はバベット。憐れんだ姉妹は彼女を使用人として置いてやることに。
月日は流れ、父のかつての信者たちも、信仰心は薄れ、
老齢によりへんくつになり、
いさかいがたびたび起こるようになっていった。
そんな折、姉妹は亡き父生誕100年のお祝いの食事会を開こうと思い立つ。
なぜかバベットが、「自分に料理を作らせてほしい」というので
許可したのだが・・・
アカデミー賞外国語映画賞受賞作品らしい。
静かで、ある意味退屈でもある寒村の暮らし、
日本人には聞いてもあまりわからないと思われる神への敬虔な祈り。
そしてネタバレだけどバベットの素晴らしい料理によって
幸せな気分になる信者たち。頑なだった彼らの表情の変化に心が温かくなる。
実はバべットは「料理を恋愛に変えることができる」とも評された料理人、
ということで、美味しいものを食べたくなります。
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