砂の女

1964 日

 

安倍公房の原作の映画化。

原作は未読です。

 


ある男が田舎の町に昆虫採集に来ていた。

証明書というのはどこまで必要なんだろう。

身分証明、印鑑証明、嘘でないことの証明書、
それを証明する証明書・・・


夢中になっているうちにバスがなくなった。
国道まで出れば泊まるところがあるだろうか。

「いやいや口くらい利きますからこの辺で泊まってきなさい」

「じゃあお言葉に甘えて」


勧められたのはなぜかすり鉢状の、
蟻地獄の底のような場所にある家だった・・・

 

湿度が高く蒸す家、
這い上がれない砂の恐ろしさ、

美人とは言えない岸田今日子の、じとっ~とした色気、

 

世間からの隔絶、閉塞感。


うーん、これが安倍公房の世界なのか。

124分。

とにかく湿度が高い感じです。

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