超高速!参勤交代
2014 日
1万5千石の小藩、いわき湯長谷藩。
参勤交代を終え、ようやく藩に戻ってきたのもつかの間、
「領内にある金山の届出に関し疑義がある故、5日以内に参勤交代せよ」
との命令が下った。
通常の参勤交代ではとても間に合うはずもない無理難題。
さらに直近の参勤交代で藩の資金は尽きており、とても捻出できない。
しかし従わなければ取り潰し、最悪藩主切腹か・・・。
さあどうする!
ここから手段を尽くした道中が始まるわけですが、
べたで王道な展開なんだけど、脚本が結構しっかりしていて面白い。
2時間と少し長めですしもっとよくなりそうな点もあるかもしれないけど、
コメディ、ほのぼのドラマ、ロードムービー、殺陣、ロマンス、悪役と
サービス精神旺盛で多くの人が楽しめると思います。
一方で、大名が苦しんだ参勤交代のおかげで260年平和な世になったとか、
いわきは素晴らしい土(劇中、特産の大根の話題が何度か登場)だから
とこしえに絶やすでないとか、
武士のメンツ(すぐ切腹とか)にこだわるより半農半士(でいいのかな?)
で好きなように生きていくほうがいいんだ、とか
さりげなく考えさせるような要素も入ってるんですね。
※余談
作中に何度か登場する木製の長い長い橋。
これはいわきからの参勤交代道中にはなくて、
東海道大井川にかかっている橋です。
世界一長い木造歩道橋ということで897m。
橋の途中から近くの山の斜面が見え、植物の緑で「茶」の文字。
橋を渡り10分ほど登るとそこは社会で習った牧之原台地。
一面茶畑でこれが茶どころ静岡かと実感しました。
吊り橋のほうはわからなかったけどどうやら福井県にあるみたい。