ヒミズ

2011 日

 

園子温監督が漫画を映画化。

 

原作は未読で、主役の二人が賞を取ったはず、

という程度の知識で鑑賞。

 

東日本大震災後の東北が舞台。

 

貸しボート屋の息子、住田(染谷将太)は

「普通に生きて普通に死ぬ」ことを目指していた。

 

彼の父はどこかに出ていき、

(のちに闇金で多額の借金をしていたことが発覚)

母もそのうち男を作り息子を放置して出ていく。

 

自分の過酷な境遇から目を背けるため「普通」にこだわる住田。

そんな彼を気にかけ明るく接する茶沢(二階堂ふみ)。

 

彼女も家庭に深刻な問題を抱えてはいるものの、

おくびにも出さず住田の世話を焼こうとする。

 

学校と相いれない二人を取り巻くテント生活(震災の影響か)の人々。

 

また、住田の父親。闇金のヤクザ。スリのチンピラ。

ヤクの売人。通り魔。救いがたい人物も描かれていく。

 

ある事件によりとうとう「普通」でいられなくなったことを自覚し、

どんどん道を踏み外していく住田の運命は・・・

 

説明が難しいながらもこんな感じの映画なんだけど

園映画の定番、暴力とダークすぎる展開は盛りだくさん。

 

ラストシーンで二人走ってるところは予告編で見ていたので、

もうちょっとさわやかな映画なのかと一縷の望みがあったんだけど、

そんなものはまるでない。

 

演技派俳優も多く出演の中、主演二人のパワーは感じられた。

 

ていうか通り魔多すぎだろう・・・