カメラを止めるな!
2017 日
昨年一といってもいい話題作。
今更ながら、ついに地上波で放映されたので鑑賞。
うん、内田けんじ系ですね。
ということで以下ネタバレ注意です。
ゾンビ映画はほとんど見ることがないため、
ジャンルとしてのクオリティーはあまり判断できないのだが、
どうもおかしいところが幾つも見て取れる。
変なやりとりして中だるみしてるし、
なぜか座ってるだけの奴がいきなり外に出たがるなど、
展開も明らかに不自然だし・・・
最後もこの終わり方はなんなんだ?
でもまあ勢いはあったしつまらなくはなかったかもね。
というところで時は1か月前に戻る。
実はこの撮影の舞台裏では・・・というストーリー。
TV鑑賞のため見返せていないのだが、
内田けんじ作品でやや感じる「どうですか、この脚本」という匂いや、
改めて見返さないとわからないところはなく、
「あ、この伏線回収した!」
「あそこで様子がおかしかったのはこういう理由だったのか」
と素直に感じさせてくれ、楽しませてくれる。
主人公の恋人はいつゾンビ化したのか不明だが、
まあ当初の(作品内の)脚本ではちゃんと話があったのだろう。
役者に合わせあて書きしたというだけあって、
俳優と登場人物はよくマッチしていたし、
プロデューサーが組体操をやらされていたところも◎。
その他、演劇といえば小学校の学芸会くらいしか経験がないので、
映画の舞台裏、演出や小道具なども個人的にはなかなか面白かった。
感想などを拝見すると最後の最後のエンドロールを称賛している方も多い。
個人的に気になった点としては、
そこに脚立が出てきていた気がするものの、
何を意味しているのか明確にわかっていないので
またそのうちに見返したいと思います。
(ラストシーンを実際は脚立で撮影したということ?)
家族ものの温かみ、絆という点に関しては
自分としてはさほど印象には残らなかったかな。
監督が自室で泣いてたのと、酒飲みのおじさんエピソードの伏線回収ですよね。
もちろん、そういう要素もあったことはわかるけど。
みなさん観終わったあといい気分になれるエンターテインメント映画ですね。
こうした映画が多くの人の目に触れて良かったと思います。
そしてなぜかわからないが「丹下左膳余話 100万両の壷」を思い出してしまった。
また借りてこようかな。