アバウト・シュミット

2002 米

 

保険会社で定年を迎えたシュミット。(ジャック・ニコルソン

 

手持ち無沙汰なので会社に行って後任者に経験を伝えてやろうとするも、

あっさり「用はなし」と対応される。

 

42年連れ添った妻は最近やることなすことイライラの対象でしかない。

(相手から見てもそうなのかもしれないが・・)

娘が近々結婚する相手は、どうも気に食わない、いい加減な奴で我慢ならない。

 

そんな中、孤独感に耐え切れず、TVCMの月22ドルプロジェクトを介し、

アフリカの少年を支援することにするシュミット。

 

そんな状況で妻が急死。

棺を安物で済ませたり、霊きゅう車?を使わなかったりと節約する彼だが、

家事面はどうしようもなく、娘にトーストの焼き方までうるさく指示して

待っているあの姿、やられたらうざいだろうなぁ。

 

お互い理解していたとはいいがたい妻だったが、

その後、家事もできずより孤独感が募る中で、妻を恋しく思うシュミット。

ところが遺品整理の際、過去に送られた妻あてのラブレターが見つかり、

唯一のつながりとも言える親友との絆も切れてしまう。

 

ふっきれたシュミットはその妻が残したキャンピングカーで

娘の結婚式まで、あてどのない旅をするのだった。

 

 

珍しく延々あらすじを書いてしまったが、

まあ本当によくありそうな、定年後の男の姿なんですね。

充実感が持てる趣味なり何かを見つけておくことがいかに大切か、実感できました。

 

救いはほぼないのでシュミット的な心当たりがある方は早めに見ておかないと、

打ちひしがれるだけかもしれません。

定年後やることがない人が見るのはNGといえる映画。珍しい。