ニーチェの馬

2011 仏・ハンガリー


哲学者ニーチェのエピソード

広場で鞭打たれる馬に取りすがって号泣、発狂したとか

を題材にした強靭な作品。


ちょっと説明しづらいんだけど、


荒野をゆく荷車、引く老馬。

右腕の不自由な男。服を着せる娘。

食事はゆでたジャガイモ一つ。

井戸に水汲み。

そういう情景を白黒で淡々としかも長回しで延々ずっと撮っていく。

正直けっこうつらいです。

そんな日常だが少しずつ変化がおとずれ、
世界が崩壊というか破滅へと向かっていく。

馬はてこでも動かなくなり、えさも水も拒否する。
彼はすでに世界の終わりを悟っているから。

とかそんな感じ。

2時間半、相当な意欲作です。印象には残りました。

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