1965 日

岡本喜八監督、三船敏郎主演。


江戸時代末期、大老井伊直弼が討たれた桜田門外の変というのがありますが、

その事件に脚色を加えた作品。


侍の世の終わり、ある事情から、侍になることをひたすら欲した主人公。

まあ筋書きはそんなものなうえ、決行した結果、

井伊直弼が殺されること自体は誰でも知ってるわけですが、

まあなかなか楽しめると思います。

 

変の首謀者の役者の冷たさ、冷徹な怖さがとてもよい。

 

直弼が討たれる直前「馬鹿め、侍の世がなくなるぞ」

 

出自の問題でまともな侍になれない主人公は、

井伊直弼を討った手柄で侍になりたい。

しかし江戸幕府の屋台骨を討ってしまったことで、
幕府は持たなくなり崩壊するという皮肉。

 

さらに三船には直弼に対し個人的な悲劇が・・・
一番のネタバレ的仕掛けはすぐわかりますけどね。

 

桜田門のわりと広い広場?で行われる殺陣は結構見もの。
こんな広い殺陣はあまり見たことがない。

 

ちなみに井伊家というのは彦根藩の殿様ですね。
「彦根様」とか呼ばれています。

徳川家康に仕えた頃(井伊直政)からの重臣。