手錠のまゝの脱獄
1958 米
「渚にて」「ニュールンベルグ裁判」などの社会派、
スタンリー・クレイマー監督作品。
囚人護送中の車が道路から転落。
囚人二名が脱獄した。手錠で繋がれた彼らは白人と黒人。
やむなく逃避行する羽目にはなったが反目する二人。
「放っておけば殺し合うので追跡の必要なし」
と冷徹な裁判所。
主題となっている黒人差別、
追跡する保安官、逃亡中に出会う人々の人間模様などを
90分余りの中にきっちり詰め込んだ熱作。
白人囚人をトニー・カーティス、
黒人囚人をシドニー・ポワチエが演じていてキャストは豪華。
他にも登場人物それぞれ人間味を感じさせるキャラクターかつ好演となっている。
色々あってたどり着く二人のラストは、
全くハッピーエンドではないものの、なぜか爽快。