メイジーの瞳

2012 米

 

両親と暮らすメイジーは6歳の愛らしい女の子。

パパもママもメイジーが好きで、メイジーも二人が好き。

 

ところがパパとママは最近喧嘩ばかりで

とうとうパパは出て行ってしまう。

 

二人の元を行き来することになったメイジーだが、

パパはメイジーのシッターだった

マーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム。美人)とデキてて、

彼女にメイジーの世話を任せっ切り。

 

挙句の果てには一人で英国に行ってしまう。

 

一方、歌手をしているママは長期でツアーに出かけたり、

家に居ても深夜まで仲間とライブの打合せしたりしてまともな環境とは言えない。

新しい男のリンカーンが主にメイジーの面倒を見ている。

 

自己中心的な親の自己満足な愛情の対象として

たらい回しにされていくメイジーが見極めた自分の居場所とは。

 

メイジーはとても聞き分けがいい子で駄々をこねたりとか全然しないが、

寂しそうにあきらめ、受け入れるシーンが多い。そのあたりの複雑な表情。

ママから送られてきた花束がパパに瞬殺で捨てられるのを

こっそり目撃してしまう、世界の残酷さ。

 

一方リンカーンやマーゴに遊んでもらえて

楽しそうにしている本当にかわいらしい表情とのギャップ。

 

ヘンリー・ジェイムズの19世紀末の作品が原作。

読まれた方によれば、この映画でもまだ悲惨さが抑えられているのだとか。

 

うーん。

 

共有できる兄弟がいればまだましなんだろうけど、

その点メイジーの一人遊びの慣れたこと!

(玩具だけは充実している)

 

本当に楽しがってやっているのか、

それとも親への気遣いとかでそれなりに楽しいふりをしているのか・・・