猿の惑星 創世記 ジェネシス
2011 米
猿の惑星シリーズの発端である、
猿が地球の支配者となった経緯を描く作品。
猿の惑星シリーズ(全5作)および
リ・イマジネーションも含めシリーズ全くの未見です。
認知症治療薬開発の実験体となった
チンパンジーは目覚ましい知性を獲得。
人間との絆よりも種としての本能を優先し、
仲間と共に安住の地へ帰っていくのであった。
一方人間は無謀な研究・生産により生み出された新薬により、
自滅への道をたどるのだった・・・
というのがあらすじでこれ自体はそうたいしたことはない。
主人公の研究者は純粋にまた一緒に暮らそうよ、
というのみであまり葛藤とかもないし。
(むしろ主人公は猿なのだが)
ただ猿のモーションキャプチャーというか動きは巧みで、
アクションものとしてみればなかなか面白い。
ヒロインの人はスラムドッグミリオネアの人なのかな。美人ですね。
ラスト伏線の張り方はなかなか良かった。
続編(猿の惑星 新世紀)は評価が高く以前から気になっていたので、
これで安心して観られる。
エクス・マキナ
2015 英
世界的検索大手、ブルーブック社の社長別荘に呼ばれた青年。
彼に与えられた役割は、人工知能のテストをすること。
知的好奇心もあり参加したものの、
テストは当初とは違った展開を見せていき・・・
閉鎖的な環境、無機質、無添加な映像で魅せる近未来SF。
結末は目新しいものではないし、
AIの出来を判断する要素は人間を籠絡できるか、という過程は意外とシンプル。
テーマの強調がちょっとくどい感も無きにしも非ずだがまあ些細な事。
人間の職がなくなる、というよりいつかAIに滅ぼされるだろうという
ターミネーター的価値観?の社長のもと、緊張感をもって楽しめます。
ラスト、透明なボディに皮膚を身に付け、
アリシア・ヴィキャンデル本人のヌードをカメラは映す。
他にも書いている人がいましたがこの映画の最大のがっかりはここ。
「あれ、エヴァとは別人?」と思ってしまう胸の縮みよう。
最後までしっかり作ってほしかった。
舞台の別荘は実在するノルウェーのホテルらしい。
なかなか素晴らしいところですね。