猿の惑星 創世記 ジェネシス

2011 米

 

猿の惑星シリーズの発端である、

猿が地球の支配者となった経緯を描く作品。

 

猿の惑星シリーズ(全5作)および

リ・イマジネーションも含めシリーズ全くの未見です。

 

認知症治療薬開発の実験体となった

チンパンジーは目覚ましい知性を獲得。

 

人間との絆よりも種としての本能を優先し、

仲間と共に安住の地へ帰っていくのであった。

 

一方人間は無謀な研究・生産により生み出された新薬により、

自滅への道をたどるのだった・・・

 

というのがあらすじでこれ自体はそうたいしたことはない。

主人公の研究者は純粋にまた一緒に暮らそうよ、

というのみであまり葛藤とかもないし。

(むしろ主人公は猿なのだが)

 

ただ猿のモーションキャプチャーというか動きは巧みで、

アクションものとしてみればなかなか面白い。

 

ヒロインの人はスラムドッグミリオネアの人なのかな。美人ですね。

ラスト伏線の張り方はなかなか良かった。

 

続編(猿の惑星 新世紀)は評価が高く以前から気になっていたので、

これで安心して観られる。

 

最高の花婿

2013 仏

 

フランスで大ヒットしたらしいコメディ。

4人の娘の結婚相手は、アラブ人、ユダヤ人、中国人、黒人!?

という国際結婚に関わるトラブルを描いたもの。

 

寛容か不寛容かの二元論に留まらず、

これまでの習慣を変えろと言われれば、

それだけでかなりのエネルギーがいるもの。

 

この作品を見ているとそういう大変さが伝わってくる。

 

 

後半急展開になるが、まずまず楽しめた作品だった。

フランス人は実感があるのでもっと楽しめたのだろう。

 

しかし改めてラ・マルセイエーズは凄い歌詞だな。

結構、市民革命の誇りとかも感じながら歌ってるのかなぁ。

エクス・マキナ

2015 英

 

世界的検索大手、ブルーブック社の社長別荘に呼ばれた青年。

彼に与えられた役割は、人工知能のテストをすること。

 

知的好奇心もあり参加したものの、

テストは当初とは違った展開を見せていき・・・

 

閉鎖的な環境、無機質、無添加な映像で魅せる近未来SF。

結末は目新しいものではないし、

AIの出来を判断する要素は人間を籠絡できるか、という過程は意外とシンプル。

 

挿入歌が「エノラゲイ」だったりオッペンハイマーが出てきたり

テーマの強調がちょっとくどい感も無きにしも非ずだがまあ些細な事。

人間の職がなくなる、というよりいつかAIに滅ぼされるだろうという

ターミネーター的価値観?の社長のもと、緊張感をもって楽しめます。

 

ラスト、透明なボディに皮膚を身に付け、

アリシア・ヴィキャンデル本人のヌードをカメラは映す。

他にも書いている人がいましたがこの映画の最大のがっかりはここ。

「あれ、エヴァとは別人?」と思ってしまう胸の縮みよう。

 

最後までしっかり作ってほしかった。

 

舞台の別荘は実在するノルウェーのホテルらしい。

なかなか素晴らしいところですね。

 

ヘイトフル・エイト

2015 米

 

不穏な雪景色の中を駅馬車が駆けてゆく。

賞金稼ぎとその獲物の女を乗せ、町へ向かうが、

吹雪のため一旦休憩を取ることに。

道中加わった賞金稼ぎと小悪党を加え、

目的の店にたどり着いてみたのだが・・・

 

タランティーノ監督はイングロリアス・バスターズ

それなりに面白かったので見ているのだけど、

今作は雪中の閉鎖的な小屋の中、ストーリー性がないので微妙だったな。

今のアメリカを築き上げてきたWASPの精神性はあらわされていたとは思うが。

 

グロイのもたまにはいいけどそれ自体が目的じゃねぇ。

まあとはいえ168分一応退屈はしないで見れました。

でもこれに168分なら他のことしたほうが良かったかもな、

そういう感想です。