お熱いのがお好き
1959 米
ビリーワイルダー監督。
ジャック=レモンがワイルダー作品多分初登場。
「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」
と続く傑作シリーズの幕開けとなった。
禁酒法時代のシカゴ。マフィアのトラブルに巻き込まれ、
職を失うどころか命まで狙われる羽目になってしまった
二人の楽団員(レモン、トニー=カーティス)。
フロリダで女性楽団の仕事があると聞いた彼らは、
追っ手の目もくらませる、これ幸いと女装して潜り込むことに。
楽団で二人が親しくなった美女シュガー(マリリン=モンロー)を巡り、
恋のさや当てをしていた二人だが、
女装した彼らにアプローチする男たちも現れ・・・
とにかく前半は楽しい、
これぞワイルダーという洗練された見事な流れ。
後半はジャック=レモンがコメディエンヌ(笑)を演じつつも、
ラブロマンスの要素が強くなり、
ラストはフロリダにやってきたマフィアたちとのアクションもの。
最初はうっとうしかった?エロ爺さんの包容力に脱帽しつつ大円団。
複数回見ても十二分に楽しめる傑作です。
・余談
作中でモンローと恋に落ちるトニー=カーティス。
彼が2009年に発表した自叙伝によれば、
カーティスとモンローは以前から不倫関係にあったらしい。