遥かなる山の呼び声
1980 日
嵐の夜、母子二人で酪農を営む民子(倍賞千恵子)の下に、
田島(高倉健)が一夜の宿を借りにやってきた。
怪しみながらも泊めてやる民子。
その夜、牛が産気づき、田島は出産を手伝い翌朝去っていく。
夏が来て、再び田島がやって来た。
民子に粉をかけてくる地元のチンピラをいとも簡単にのす田島。
実直な人柄で民子の信頼を得ていくとともに、
息子(吉岡秀隆)にも慕われていく。
田島自身も、この牧場に居心地の良さを感じ始めたが、
彼には人を殺してしまった過去があり、
とうとう官憲の手が及び始めたのだった。
迷惑がかかると牧場を去っていく田島。
時は流れ、列車で護送される田島の隣席に乗り込んだ民子は、
「待っている」と黄色いハンカチを手渡す。
映画「シェーン」の主題歌の邦訳タイトルが
「遥かなる山の呼び声」で、そこから着想された作品らしい。
有名作「幸せの黄色いハンカチ」より後に作られた映画ではあるが、
作中の時間軸としてはその前篇にあたるような作品。
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