女経
1960 日
(じょきょう)
のオムニバス三本仕立て。
1は、嘘八百で男を食い物にするホステスの話。まさに若尾のはまり役。
その分インパクトはあまりないが終盤の女性心理はおそらくリアル。
ラストはほんのり切ない。
2は失踪した売れっ子作家が出会ったのは
海辺で亡き夫の遺品を処分する儚げな未亡人。
その色香にのめり込んでいくが・・・
ストーリーの展開ぶりが面白い。
3は苦労しつつ京都で旅館を切り盛りするやり手の女が、
ある事件をきっかけに人間性を思い出し、
女の幸せもまた求めてみようかしら、というお話。
各話30分くらいで気軽に楽しめる味のある佳作揃いで良かった。
こういうの今も少しは作ってくれればいいのに。