リップヴァンウィンクルの花嫁
2016 日
岩井俊二監督の久々らしい長編作。
3時間と長くて悩んだものの、評判がいいので借りてみた。
主人公は内気で何事も上手くいっていない黒木華。
生徒には馬鹿にされ、ネットで見つけた結婚相手とはすぐに破たん。
そこに手を差し伸べる怪しい男、自称何でも屋の綾野剛。
彼女のたどり着く先は救いの地か、それとも・・・
正直前半はなかなか見ているのが辛い映画ですね。
ヒロインの主体性のなさ、頭の悪さ、周囲の悪意や冷たさ、
などの連続でイライラ。
ところが中盤以降ある人物と知り合うと「花とアリス」的な
岩井監督の柔らかい描写に溢れてほのぼのし、展開がガラッと変わる。
ついにヒロインにも温かい人生を送る機会が訪れたのか、と思いきや・・・
以下はぜひ見てタイトルの意味を確認して欲しいのですが、
中盤以降の2時間はスムーズにみられるので前半なんとか耐えてください。
黒木華はちいさいおうちも観てないし、不勉強なんだけど、演技力高いのかな。
もっと見ようかなと思いました。
coccoの素に近いような雰囲気、海街ダイアリーの夏帆とか、
異論あるかもだけど八日目の蝉の小池栄子みたいな感じは好き。
綾野剛もなかなか良かったです。
しかし最後はなんとなくいい感じで終わってますが、ホラーですよこれは。
綾野剛怖すぎ。