キングスマン

2015 英

 

秘密のスパイ組織キングスマン

 

ロンドンの高級紳士服店を拠点に

世界各地で活躍するエージェントの一人

ハリー(コリン=ファース)に見込まれたエグジーは選抜試験を受けることに。

 

その最中にも世界を揺るがす陰謀がめぐらされており・・・

 

 

知らなかったけど「キック・アス」のスタッフだったんだな。

 

コリン=ファースの演技力でハリーのキャラが立っていて

それをみているだけでなかなか楽しい。

 

テイストは英国的ウィットに富んでいて、かつ派手なスパイアクションあり、

ちょっとグロい描写もあり、秘密兵器も登場し、ミッションも結構連発され

色々な人が楽しめるようになっている。

 

強いて言えばボンドガール的お色気だけはないが。(ごく一部を除いて)

 

評判がいいのも納得の一本だった。

ちょっとシニカルな感じが嫌いでなければ娯楽作としてお勧め。

ちはやふる 下の句

2016 日

 

公開中作品につき、ネタバレ有です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分割商法的?と思わなくもないが、

原作は長く続いており詰め込みすぎず良策を作るにはこのほうが良心的かも。

 

後編になるといよいよ全国大会だが

なぜか千早は部よりも新ばかりを気にしており、

それに関連する個人戦にしか興味がない。

 

そんな空回りの千早と部員はぎくしゃくし、勝手に出稽古にいった先

(都大会決勝で破った相手)でも千早はぼろぼろ。

 

バカにしに来たのかと遂にブチ切れたドSさんに

全国大会対策の極秘資料を託され目が覚める千早。

 

このシーンは泣けた。

まるで感情移入できない千早はどうでもいいが、

王者・大本命と呼ばれ、しかし敗れた彼ら。

 

本当に屈辱で悔しいが、

せめて負けた相手にはうちを破った代表として

恥ずかしくないところまで行ってほしい。

そうじゃないとさらに惨めになる。

それがこの体たらく・・・

 

多少違うものの似たような経験があるため非常にツボで、

下の句のハイライトと言っていいシーンだった。

 

しかしいざ本番の全国大会は消化不良。

千早が寝てる間に大会は終了し詳しい描写はなし。

 

クイーンもなかなか魅力的なキャラで松岡さんの演技も悪くないが、

メインは個人戦なんですね。もっと団体戦を見たかった。

 

続編を作るらしいが予告によれば話は進んでクイーン戦なんだろうか。

もう部活の描写は減っていくのかなと思うと残念ではある。

 

 

ちはやふる 上の句

2016 日

 

ヒット漫画の映画化。(原作・アニメ未見)

 

高校生になり競技かるた部を作ることに決めた千早(広瀬すず)。

小学生時代楽しい時を過ごしたかるた仲間の一人、太一と再会。

 

公開中作品のため、以下ネタバレ有、注意

 

 

 

 

 

 

 

完全ネタバレですが、この太一、

千早目当てでわざわざ転校してきたという設定の割には

かるた部入部に消極的すぎだと思うんですが・・・

 

(あれだけ熱烈に誘われ、

さらに今後ずっと一緒に居られるんだから入らない手はないはず)

 

まあそんなことはともかく新入部員達の葛藤、成長などが描かれ、

鑑賞者にとり、高校の部活・大会の情景が蘇ってくる、さわやかな青春ムービー。

原作は知らないが広瀬すずなかなかハマっていたのでは。

海街ダイアリーとはだいぶ違う

比較的素に近い感じなのかなという勝手な印象。

 

少しエピソードは定番にすぎるきらいもあるが、

太一の苦悩(卑怯な主人公)というスパイスにより映画が引き締まっているし、

最後の決着がああいう形というのも意外にありえることだし

工夫されていてなかなかよい。

相手の無念も背負って代表になるという感も多少出る。

 

ところで、かるたは素人で、やった経験も幼少時に少ししかないものの

なんとなく、「関係ない句を読んでるんじゃないか?」という疑問があった。

 

それがなるほど、タイミングを計るため

前の句から読むということで勉強になりました。

  

脱出

1945 米

 

ヘミングウェイ原作の映画化。

 

真偽は確認できないが、一説によれば、ハワード・ホークスが 

「君の作品の最もつまらない作品すら面白い映画にして見せる」

と言ったことで映画化が決まったらしい。

 

第二次大戦中の仏領マルチニク島が舞台。

釣り船の船長をしていたハリー(ハンフリー=ボガード)は

アメリカ人だしもめ事はお断りという政治的スタンス。

しかし、ヴィシー政権の強硬なやり方に反感を募らせ

レジスタンスに手を貸すことにする。

 

そんな中知り合ったマリー(ローレン=バコール)との

ロマンスが展開されるという作品。

 

正直、マリーは映画の筋に関係ないんだけど、当時19才 にして凄い貫禄。

鉄火場を生き抜いてきた大人の女という感じで、

これだけでも見る価値はある。

 

そしてこの後すぐボガートと結婚してしまうという電撃ぶり。

バコールを気に入ってたハワード=ホークスは面白くなかったとか・・・

 

ウォルター=ブレナンの怪演も味がある。

 

ところでマルチニク島は地中海?と思ったらカリブ海の島なんですね。

世界各地に領土があってバカンスもわりと楽に行けるのが羨ましい。