スター・ウォーズ フォースの覚醒

2015 米

 

遅ればせながら鑑賞。

 

新キャラクターが出るらしくて主人公女だとか?

ってくらいしか知らずに見た。

 

公開、発売からだいぶ経っていますが

一応ネタバレもありますので注意して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?この影?

帝国残党っていうけど全然衰退していないんじゃないの

 

ルークどっか行っちゃったらしいし・・・

しかもそれが唯一の希望の灯みたいになってるし・・・

 

砂の惑星で未来なく生きる主人公。

心を開く相手もいないのでアナキン以下でしょうか。

 

オンボロ船なぜか壊されずに良かったね、

と思ったらまさかのハリソン・フォード登場

 

この緑の星は?1のアミダラ女王の星?

って思ったらレイアさんだった。

 

氷の惑星は4で逆に反乱軍の基地だった?

要するに似た星ばかりではある。

 

全体的にストーリーはエピソード4そっくり。

またデススター壊しに行くの?ちょっと飽きたな。

というところは正直あった。

 

また、結構がっつり出てきた旧キャラは魅力的だったので

出てくれば嬉しいのだけど、

新キャラの魅力はあまり感じられなかった。

 

フィンはストームトルーパーで過去は実質なく、逃げ腰。

レイは過去に引きずられて踏み出そうとしないが、その説明はなし。

今後また展開していくのだろうが・・・

 

最後なぜか凄い親友・相棒(まだ恋人ではないと思うのだが)

みたいになっていたのも少し違和感でした。

そこまでの交流があったのか。まあいいや。

 

それなりに楽しませてもらったけど既視感が強すぎた。

もう少し新しいものが見られると思った。

 

4-6の頑張りが元に戻っちゃったような世界で

話が暗いので今後どう展開するか少し注目。

 

 

バケモノの子

2015 日

 

細田守監督最新作。

TV放映を視聴。

 

おおかみこどもの母性に続き、父性がテーマと思われる。

 

うーん、脚本がもう少し練れたんじゃないかと思う。

 

主演二人の怒鳴り合いも少ししつこいわりに

あれで交流が深まったとはあまり思えず、

熊徹と九太の交流、バケモノ世界の掘り下げ、などもっと見たかった。

 

ところが一転人間世界に回帰し、

主題が広い視野を持つことの大切さに置かれる。

 

九太が突然勉強に目覚めているのもやや唐突な感じ。

何か見落としたかもしれないが、白鯨はどこから出てきたのかな。

 

役所広司の声は悪くないのだが、

どうも本人の顔がチラチラ浮かんでしまい、

乗り切れない部分があった。

 

惜しい作品、もっと美味しくできた作品、という印象。

おおかみこどもより青少年向けの色が強いかも。

 

映画ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム

 

2015 英 仏

 

アードマンスタジオが送るクレイアニメシリーズの劇場版。

 

ウォレスとグルミット」のスピンオフシリーズである「ひつじのショーン」。

 

自分はイタズラ好きで奔放なショーンよりも

健気なグルミットが主役のシリーズが好みだったため、

劇場版がどうなのか若干の不安もあった。

 

しかしそこはいいように裏切られたようで大好評らしい。

 

これは見てみようかな、と。

 

なるほど序盤からセンチメンタルな手法で攻めてきて、

ちょっと身勝手なショーンらしさから一大騒動に。

のんきな羊たちに街の厳しさを味合わせつつギャグも満載。

伏線もすべて回収、テンポもよし、密かに考えさせられる要素もあり。

 

なるほどこれは完成度の高い作品と納得。

グルミットの長編作品より出来が良さそうですね。

 

2015ベスト作品と言っても過言ではないのではないか。

老若男女誰もが穏やかな気持ちになって楽しめる傑作。

 

観終わってすぐ、今からまた見てもいいなと思う映画は珍しい。

 

チャップリンの黄金狂時代とか

バック・トゥ・ザ・フューチャーへのオマージュもあるのかな?

 

最後は、そこで証拠隠滅なのか!

意外な繊細さで笑えた。

 

ファニーとアレクサンデル

1983 独 仏 スウェーデン

 

ベルイマンが遺作として撮った長編作品。

自伝的要素も含むらしいが、5時間を超えるためこれまで躊躇してきた。

 

一応ファニーとアレクサンデルという兄妹が題名になってはいるものの、

彼らが直接見聞きしないシーンも多く、ファニーの登場シーンはさらに少ない。

 

なお、アレクサンデルは感受性豊かな少年で、幽霊を見ることができる。

 

1907年のクリスマス。

エクダール家では一族が集まり盛大なお祝いが行われようとしていた。

一家の女主人、その息子と嫁、孫たち。営む劇場の俳優たち。メイドたち。

 

華やかな上流階級の宴が描かれ、

その後は息子と嫁の関係など色恋沙汰の人間模様。

こういうタッチで続いていくのかな、と思わされる。

 

ところが次章では長男が急死。

その若い妻は取り乱し、夫から引き継いだ劇場の運営もうまくいかず、

相談に乗ってくれた主教と結婚してしまう。

 

続いて、実は悪魔の化身ともいえるこの主教の本性が暴かれる。

 

くだらない規律を重視する、というよりも

弱者を屈服させ、支配下に置くことだけが生きがいのような

狂気に満ちた主教。

その忠実なしもべの妹、抵抗がありながらも傍観する母親。

可愛らしい少年だが意志の強いアレクサンデルはこの魔の主教館で

地獄を味わうことになり、若い母親も似たようなものとなるが、

狡猾な主教に対しなかなか離婚できず脱出できないのだった。

 

この絶望はいつまで続くのか、神はいないのか、

むしろ邪な者の味方なのか、という展開から

意外な成り行きで彼らは地獄から生還する。

 

エクダール家では再びお祝いが開かれるのであった。

そこには新たな命があり、新たな門出もある。

 

おしまい。

 

序盤もなかなか悪くないのだが登場人物が多いので把握に少し手間取った。

かつ妻に八つ当たりしていたぶる(というか甘えているようなもの)

次男のやりとりなど、少し眠かった。

 

その後はシリアスな展開となって行き、

宗教とは、それを薄汚く利用する者の存在、

弱さを突かれ、ある意味洗脳されてしまう女のもろさ、

神の存在とは、嘘をつくことの罪とは、

など色々なことを考えさせられはするのだが、

とにかく主教役の俳優の名演が恐ろしい。

 

かなり長い映画ではあるけれど、

かわいい兄妹はじめ登場人物も個性と魅力があるし、

世界観もなかなか。

 

見てみる価値は十分あると思います。

 

 

しかし下のサムネイルはもっとほのぼのした

兄妹の触れ合いシーンかと思っていたところ、実際は・・・