メアリー&マックス
2009 豪
クレイアニメ作品
ウォレスとグルミットとは全然毛色が異なり、
毒のある、ダークな作風が結構目立つのでダメな人はだめかも。
主人公メアリーはオーストラリアに住む8歳の少女。
父親は家族に無関心、母親はアル中かつ万引き常習犯
額のあざをコンプレックスに思っていて、友達はいない。
マックスはニューヨークに住む44歳の男。
社会に溶け込めず、友達はいない。190センチ160キロ。
この二人がふとしたきっかけで文通していくわけだが
不幸な境遇がずっと続くので見ていてややつらかったりする。
ただなるほどと思わされるリアルな展開、
人の心の弱さ、不完全さの描写は巧み。
ラストは王道に涙を誘う。
序盤のちょっとつらいあたり
(なんせ、ナレーションが「メアリーの額のアザはうんち色」とかですから)
を過ぎればかなり味わいのある映画です。
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